はじめまして。VTRyoとかろてんです。
これから始まるのは、
「好きな言語ですか?日本語ですね」
と即答するエンジニア2人による創作活動コミュニティです。
JapaScriptとは
Japanese is Scripting Language
- スクリプト言語
- 脚本(スクリプトは脚本という意味で使われています)
という2つの意味を込めてつけました。
JavaScriptと語呂が似ているけど違うので注意です。
最初は創作活動が好きなエンジニア2人で、主に物語づくりの過程を楽しみながら研究して行く予定です(途中で変更するかも)。
つまり、大雑把に言うと「面白いものをもっと書きたい〜」です。
かろてん作品やVTRyo作品に興味がある人は、どうぞお楽しみに。
メンバー
かろてん
広告畑のWebエンジニア。 Qiitaに真面目な記事を投稿しています。
学生時代は京都にいましたが、2年前に東京へ輸出されました。
きれいな景色が好きです。
きれいな景色を見るために、この間3190mの山に登ってきました。
死ぬほど怖かったです。
VTRyo
WebエンジニアのVTRyoです。
日本語歴は25年でネイティヴレベルです。
最近書いた創作物はこちらです。
- 技術書典5 セイチョウ・ジャーニー:マヨイ・ジャーニー編
現時点で累計500部以上が販売されました。
- 【技術書典5】【ネタバレ注意】かろてん著の "デザインパターンなのに、エモい" は確かにエモかった
主に会話や心理描写を多く描写する傾向があります。
第1回活動期
かろてんの文章を読んであれこれ議論
はじめは、かろてんがメモ帳に思いつくままに書いてきた「回想列車」という物語を読んで、「この物語の主人公にトラウマの設定を考えてほしい」というところから始まりました。
「思いつくままに書いたんだけど、色々思うままに料理してほしい」
という話をもらって、思うままに意見を出して議論しました。
細かい内容は非公開です♡
かろてんの情景描写スキルとVTRyoの人間関係描写スキルを活かして描いてみる
2人がどうやって創作物を書くのかを知るという意味でも、お互いが得意な表現方法で文章を書いてみることになりました。
- かろてんは情景描写を書いて(回想列車)、それをVTRyoが人間関係や心理描写を肉付けして物語として昇華する。
- VTRyoは世界観設定を提示して、それをかろてんが情景描写で表現する
かろてんとVTRyoはお互いの得意分野が異なっているので、これでお互いの得意分野を活かしたいいものができるんじゃないかという仮設です。
以降は、お互いがお互いに出したお題を公開します。
もしよかったら、みなさんも試しに作ってみてください。
次回活動期でどう昇華されたかも公開してみます。
かろてんが用意したお題:「回想列車」
- 次に書く情景描写をうまく使って、ストーリーを肉付けしてほしい。
かろてんが描いた文体や描写を必ずしも使う必要はない
※ --- この記号が先頭についている部分は「説明」で、本文ではないです。
「3番線に、回想列車が、止まります」 ホームに電車が滑り込んできた。 それは徐々に速度を落としていく。 都心へ向かう電車の中には人間がひしめいているが、 この電車の中は真っ暗で誰一人乗っていない。 電車が止まった。 やはり中は真っ暗だった。僕は珍しく思ってじっと中を見つめる。 何も見えない。 その代わり、電車を見つめる僕が窓ガラスに映っていた。 向こうも僕を見つめていた。 「何かやり残したことはないか?」 窓ガラスに映った僕が口を開いた。 「ないね」僕は応えた。 「うそだろ。お前の顔に書いてあるぞ」 そういって向こうの僕は口を歪める。 僕そっくりの、ひねくれた笑い方だ。 「いつもいつも、あの時ああしておけばよかったのにって、 なんどもなんども思い返してるんだろ。そうだろ。 お前はそういうやつだ」 僕に似て意地の悪いやつだ。 「それでも、やり残したことなんてないよ」 だから僕は、電車のホームの椅子に座って特急列車が通り過ぎるその瞬間を、 華々しく散れるかもしれない一世一代のその瞬間を待っていたのだ。 ふと、真っ暗だった窓ガラスの奥で、黒いものが蠢いているのが見えた。 黒いものは人の形をしていた。よく見ると、そいつは僕そっくりの顔をしていた。 --- 黒い影は回想の中の僕という設定 --- 様々な後悔のある主人公に、黒い影が回想を見せる。 --- その一つに、「強烈に戻りたかったあの頃」の回想があった --- (女性関係に関する回想。好きだったことを伝えきれなかったとか?) --- 主人公、回想にとらわれ、電車の中に「のりたい」と思ってしまう。 --- この後、主人公は引きずり込まれるように電車に乗ろうとする。 「ドアが、開きます」 僕の意思で開けたかのように、ドアが開いた。 いつの間にか、僕は椅子から立ち上がっていた。 誰もいないホームを歩き始める。 回想電車に向かって歩く、開け放たれたドアに向かって歩く。 点字ブロックに足が掛かった、 足裏に突起の感触、 足先が突起に引っかかって足がガクついた。 動け。 さらに足をあげ、あの白線を超える。真っ暗な車内に、足が入った。 僕は電車に乗ろうとしていた。 電車が僕を飲もうとしていた。 その時だった。 ダメ! --- となりの車両からひとりの女性が乗り込んでくる --- となりの車両の中には、無数のくろい影(無数の回想に登場する女性の影) --- 僕の想い人である彼女は、だいぶ前に回想電車にとらわれ、降りることができなくなっていた。 その子は叫んだ。 あなたはこの電車に乗っちゃダメ! --- 突き飛ばされる。 --- 呆然とする主人公 ドアがひとりで閉まった。 「3番線から、回想電車が、発車します」 空気が甲高く漏れる音がした。 軋む車輪。重々しく動き出す躯体。 電車が、ゆっくりと、ゆっくりと加速していく。 呆然とする僕の視界の端に彼女が映る。 --- 私のいない世界で生きて --- 彼女がそう言っているように、主人公には見えた --- ホームに一人取り残される主人公 --- もう飛び降りる気など失せていた
VTRyoが用意したお題
- 以下の設定を情景描写で表現する
※かろてんには「登場人物は一切登場させないでこの世界観を表現する」という条件が付いています。
【世界観1】 空間:現実世界 年代:(2010~現在) 季節:冬 場所:都会 雑多なイメージ: 青春感 期待感 【世界観2】 空間:現実世界 年代:(2010~現在) 季節:夏 場所:田舎 雑多なイメージ: 古き良き 懐かしみ
次回活動時に結果発表
情景描写が得意なかろてんと、人間関係描写が得意なVTRyoがどう肉付けするのかお楽しみに!
今後の展望
このJapaScriptがどういう方向性に向かっていくのか、まだまだぼんやりとしか決まってません。
というのも、「書くのが楽しいのでとりあえず書きまくろうよ」とテンションが上っちゃったからです。
”楽しい”という感情だけでやっています。
今回のこのお題が終わったらまた考えます!^^
author
本記事の執筆者:VTRyo, かろてん